ADHDの方が日常生活で取り入れやすい「ちょっとした工夫」?

こんにちは。心理カウンセラーのLinoです。

「気をつけているのに忘れ物をしてしまう」
「やろうと思っていたのに、気づけば別のことをしていた」
「つい口に出してしまって後で後悔する」

そんな経験に、心あたりはありませんか?
これはADHDの特性によるもので、決して努力不足ではありません。
今日は、日常を少しラクにする“ちょっとした工夫”をいくつかご紹介します。


忘れ物・なくし物対策

「また忘れた…」と落ち込む前にできる工夫です。

  • 持ち物チェックリストを玄関やスマホに貼って、出発前に確認
  • カギや財布の定位置をつくって「必ず戻す」を習慣化
  • 予備を準備:傘やハンカチは家や職場に余分を置いて安心

集中力を保つ工夫

「集中しよう!」と気合を入れるより、仕組みで助ける方が効果的です。

  • タイマーを使う:「15分だけ」と短く区切ると取りかかりやすい
  • 視界から誘惑を減らす:机の上からスマホや余計な物を片づける
  • ご褒美を用意する:「これが終わったらコーヒーを飲もう」など楽しみを設定

衝動を落ち着ける工夫

「あ、言っちゃった…」と後悔しやすい方に。

  • ひと呼吸ルール:返事の前に深呼吸を3回
  • まずはメモに残す:浮かんだアイデアは一度紙に書いて整理
  • 買い物リスト制:リストに書いて、後で見直してから購入

家事や日常の工夫

「めんどうだな…」と感じることほど、小さな工夫が役立ちます。

  • “5分だけ”家事:洗濯物たたみや片づけはタイマーを使って短時間で
  • 見える収納:透明ケースやかごを活用し「探さなくても見える」仕組み
  • やることメモ:冷蔵庫やスマホ画面にタスクを書いて目に入るようにする

気持ちをラクにする工夫

「できなかったこと」より「できたこと」に注目しましょう。

  • できたこと日記:寝る前に「できたことを3つ」書き出す
  • 小さなご褒美:掃除をしたら音楽を聴くなど、自分にねぎらい
  • 信頼できる人に話す:ひとりで抱え込まず、安心できる相手にシェア

📝 まとめ

ADHDの特性は、日常生活のあちこちで「困りごと」を生みやすいですが、
自分に合った工夫を取り入れることで、毎日がスムーズになります。

大切なのは「頑張りが足りない」と自分を責めることではなく、
「どうすれば暮らしやすくなるか」を少しずつ見つけていくことです。

ADHDの特性は、ひとりで抱えてしまうと苦しくなりやすいもの。
安心して気持ちを話せる場として、カウンセリングもご用意しています。


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次回は「ADHDと自己肯定感」について、
“自分を責めずに前向きに生きるヒント”をお届けしますね。